11月12日、西部地域センターで原都議、村山市議と行った「日本共産党 都政市政報告懇談会」。市民共同の市長予定候補、桜木よしおさんが駆けつけ、市民のための市政を実現する決意を語ってくれました。「安倍さんがねらう9条改憲に対して地域から歯止めをかけたい。平和都市宣言を実行するための行動プログラムを市民参加でつくりたい」と抱負を語りました。東久留米市議を9期つとめてきた桜木さんは、この12月議会が最後になります。「退路を断って立候補しますので、なおいっそうのご支援をお願いしたい」とのべ、市長選と市議補選をともにがんばろうとがっちり握手しました。市長選も市議補選も、12月17日告示、24日投開票でおこなわれます。
市長予定候補の桜木よしおさん
【この日行ったスピーチ】
私も市議補選予定候補として市政について報告を行いました。公立保育園全廃計画の撤廃、ごみ収集袋の値下げ、コミュニティバスの実現についてなど、主な内容を紹介します。
●原のり子さんの議席を必ず受け継ぐ
東久留米の市議補欠選挙に立候補を予定している北村りゅうたと申します。今年の春まで民間の会社で働いておりましたが、自分が政治家になるなんて夢にも思っておりませんでした。昨年7月に共産党に入党しました。2012年から日本民主青年同盟の活動をしておりまして、勉強もしてきました。これからも学んでいきながら、みなさんのお力もお借りして、たたかい抜きたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
市議補選に挑戦する直接のきっかけは、原のり子さんが市議から都議になったことです。「補選があるから出ませんか」というお話がありました。それを聞いて驚いてしまいました。はじめは「いや無理です」といっていたんですが、みなさんからお話を聞いているうちに、「やってみようかな」と心が動いたんですね。自分では政治家になる自信がなかったんですが、原さんから「いろんな人が政治家になっていいんだよ」という話をしてくれました。それで、心が動いたんです。「自分のような人間が市議会にいけば、いろんな人の声を届けることができるかもしれない」と思えるようになりました。よろしくお願いいたします。
●市立しんかわ保育園の廃園をストップしたい
東久留米市には、公立保育園の全廃計画というのがあります。廃止の最初に名前があがったのが、「市立しんかわ保育園」です。私もここを卒園しました。いま、「しんかわ保育園をはじめ公立保育園をなくさないで」という運動が保護者のみなさんを中心に盛り上がっています。卒園した私としても黙ってはいられないということで、政策のいちばんに「しんかわ保育園の廃止ストップ」「公立保育園全廃計画は撤回」「いまある公立保育園を維持しながら認可保育園を増設して待機児をなくそう」という政策を掲げています。
「しんかわ保育園をなくさないで」という署名も、「公立保育園全廃計画の撤回を」という署名も、すすんでいます。署名へのご協力もお願いしたいと思います。
並木市長にいわせると、「保育園民間化計画」なのだそうです。「民営化」ではなくて「民間化」です。どういうことなのか、いろいろ考えてみると、市が保育行政をやめてしまう、ということなんですね。たとえば、「しんかわ保育園」がなくなって、別の民間業者が運営する保育園ができたとしても、引き継ぎなどはおこなわれない。東久留米の公立保育園には長い伝統があって、保育士さんや職員の方に受け継がれています。これは東久留米の宝ですよね。それが民間化でなくなってしまう。市にとっても大きな損失ではないでしょうか。
●保護者のみなさんや市民の運動と結んで
こういう計画を市長と与党がすすめようとしています。そんなときに「しんかわ保育園」を卒園した私が市政に挑戦する。なんだか運命的なめぐりあわせを感じています。「しんかわ保育園」の保護者の方々から「なくさないで」という切実な思いをうかがいながら、立候補の話もさせていただきました。「応援しなくちゃね」と声をかけていただいて、決意してよかったなと思っているところです。
きょうも宣伝カーで演説をしていましたら、小さなお子さんが出てきてくれました。いっしょにいた永田まさ子市議がその子と話をしてくれました。「しんかわ保育園に通っている子だったんです。今現在もしんかわ保育園に通っている子どもたちがいる、その子たちのためを思うとますますがんばる気になっています。「公立保育園を守れ!」の声をいっしょにあげていきましょう。
●家庭ごみ有料化 切実な収集袋の値下げ
並木市長と与党がすすめる政治は、市民に負担を強いることばかりが目立ちます。なかでも市民から怒りの声があがっているのが、10月から導入された家庭ごみ有料化です。指定収集袋を買わせてごみを収集するやり方です。「燃やせるごみ」「燃やせないごみ」は1リットル当たり2円です。40リットルサイズの袋は1枚80円もします。「容器包装プラスチック」の場合は1リットルあたり1円。多摩26市のなかでも高い水準です。準備不足のまま有料化をしてしまったので、5リットル袋の品切れ状態が続くという問題まで露呈しています。
有料化によって年間1億円が市に入ります。市民の暮らしを支えるのが自治体の仕事なのに、ごみを処理して市がもうける。これでは企業と同じではないですか。おかしいですよね。家庭ごみ有料化の収集袋はすみやかに値下げすることを訴えたい。ここから始めていって、市のごみ政策を再検討していくことが必要だと考えています。
●急がれるコミュニティバスの実現
コミュニティバスの話もさせてください。私が住んでいる氷川台には坂が多いです。買い物をするには坂を下りていき、帰りは坂を登らなければなりません。30歳の私でもそこそこ体力が必要で、高齢の方には相当大きな負担になっているのではないかと思います。がんで亡くなった祖父は、薬屋さんから薬をもらうために坂を下り、上って帰ってくる生活をしていました。見ていて心苦しかったです。働いていたのでなかなか手伝うことができなくて、残念な思いでした。
●「まっすぐ市役所に行けない」の声
こうしたことを解決するには、コミュニティバスが必要ではないかと思います。
南沢のある地域では、市役所に直接行くことができないんです。まずバスでひばりヶ丘駅まで行って、電車で東久留米駅まで移動、そこからまたバスに乗って市役所に着く。相当な遠回りですよね。その方は、「コミュニティバスができれば、すぐに行けるのに」とおっしゃっています。
●多摩の中でもっとも遅れている東久留米
並木市政と与党は、なぜこれだけ切実な願いに応えないのか。疑問ですよね。多摩26市のうち24市でコミュニティバスは実現しています。残っているのは青梅市と東久留米市なんですが、青梅市は移動に補助金を出しています。公共共通にお金を使っていないのは、多摩26市の中で東久留米市だけなんです。一刻も早くなんとかしなければならないと思っています。
並木市長は今年3月の施政方針で「地域公共交通の充実に向けた取り組みを進めてまいります」といっています。しかし、実際はまったく進んでいません。市として調査をして、市民をまじえて実施に向けた検討を開始することが必要だと思います。
公立保育園全廃計画の撤回、ごみ収集袋の値下げ、コミュニティバスの実現。この3つを中心的な政策として訴えながら、市民のための市政を実現するために全力を尽くします。ぜひともよろしくお願いいたします。
都政報告をする原都議
司会進行を務めた村山市議